oneday_rudyのブログ

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静かで賑やかなホラー

[:はじめに]

 

ゴーストシップ」という映画を見ました。

 

こんにちは、oneday_rudyです。

 

今回は、感想をつらつらと書きます。

 

だいぶネタバレ含みます。

 

[:かんそう]

 

めっちゃ怖かったです。

 

あとになって、違和感を覚えたことが一つあって、

 

やけに人がたくさん出てきたな、という点です。

 

ホラー映画って主人公が怖がる表情に焦点を当てるために、出演者が少なくなる傾向にあると思われますが、ここまで出演者が多いホラー映画を見たのは初めてでした。まぁ、単純にホラー映画を見た数が少ないためでもありますが、最後まで展開が読めなかった映画を見たのは久々でした。

 

映画の冒頭で、豪華客船に乗っている人たち(以下、賓客)の生きている姿が見られます。それからは主人公たちが中心に物語が進むので、それっきり出てこないものだと思っていましたが、後になって出てきます。

 

途中まで主人公が一人だけになって心細く感じていたはずが、後になって出てくる賓客の数があまりにも多いので、さみしく感じることもなく、むしろ騒がしいくらいでした。

 

そういう意味では、今回見た「ゴーストシップ」というホラー映画は、「ドントブリーズ」や「クワイエット・プレイス」みたいに、一瞬たりとも油断してはいけない緊張感を味わうタイプの映画ではありません。むしろ、仲間が一人また一人と失っていく絶望と、人がバッタバッタと死んでいくスプラッタをたくさん見るタイプの映画でした。また、最後に真相が明らかになれば、人数が多くてもホラーとして納得できます。

 

ここまでホラーに注目して感想を書きましたが、調べてみると「ゴーストシップ」という映画は、オカルトホラーに分類されるらしいです。確かに、映画の舞台である幽霊船はオカルト寄りの話ですし、それならば静かな映画である必要はないでしょう。

 

ただ、今まで見たことのある数少ないホラー映画で、邦画の「仄暗い水の底から」という映画があります。二つの映画の共通点は、「水」です。

仄暗い水の底から」は、陸上でありながら水に恐怖を抱く演出をすると同時に、派手に演出せずに淡々と物語が進みながら、終始静かに恐怖を滲み出すジャパニーズホラーがすごく怖いです。

仄暗い水の底から」を先に見ていたためか、「水」に関連する映画なので、私の中で「ゴーストシップ」も静かに物語が進行する映画なのかと思い込んでいました。

ゴーストシップ」も「水」というテーマと切って切り離せない映画なので、少なくともそんなに騒がしく進行する映画だとは思っていませんでしたが、物語が進むにつれて騒がしくなっていくのは予想外でした。

 

あとこれも大事だと思いますが、映画の作られた年も、映画を見る楽しみの一つだと思うんですよ。「ゴーストシップ」は2002年に作られた映画なので、実に20年前の映画であり、当時の撮影技術は、明らかに現在とは劣る部分があります。一昔前の技術で撮られた映像だと、カビ臭かったり埃くささが際立って、怖い雰囲気がさらに感じられていいですよね。舞台が幽霊船だったわけですが、本当に怖い雰囲気を醸し出している映画でした。

 

余談ですが、洋画で「ダーク・ウォーター」という「仄暗いむずの底から」のリメイクがあります。そっちの映画も見てみたいですね。また、書きながら思い出しましたが、「水」が出てくるホラー映画がありました。「IT」です。"ハーイジョージー"で有名なシーンは知っていますが、あればかりは予告の時点で怖すぎて見ていません。やはり、「水」に関する映画は静かな映画である、という私の認識はそれほどあてになりませんでしたね。

 

またまた余談ですが、個人的にあまり思い出したくないホラー映画を思いまだしました。「ミッドサマー」です。あの映画は、途中で気分が悪くなってしまった映画で、私のトラウマとなった映画の一つです。あの映画は騒がしいようで静かでしたが、視覚的な刺激が激しく、頭を揺さぶられるような混乱が続いたため、気分が悪くなってしまいました。

ゴーストシップ」も、途中で見ていて気分の良くないシーンが見られますが、「ミッドサマー」よりずっと直接的でマシな表現でした。それでもあまり見たくないシーンではありましたが・・・

 

なんだかんだ長くなってしまいました。結末を知ってしまえば、「ゴーストシップ」という映画が急に、日曜のお昼に何度も再放送されるようなB級くさい映画に思われますが、事前情報無しだと、これから何が起きるかわからない恐怖が味わえて新鮮な気持ちで映画を見られました。

 

[:おわりに]

最後までありがとうございます。

 

また次回。synt